病院の特色
晴和病院は1951年(昭和26年)に、わが国の精神医学会のリーダーで、当時の東京大学医学部精神科教授であった 内村祐之により創立されました。当時 の東大病院の精神科は閉鎖病棟で、個室も少なく、内村教授の診療を求めて来院された数多くの患者様に満足して頂ける医療環境を提供出来ませんでした。このため、個室の多い、 明るく暖かい雰囲気の精神科病院を目指し、また精神障害の治療を研究・発展させようと創立されたのが神経研究所・晴和病院です。
創立者の精神を生かして、晴和病院は創立以来すべて開放病棟で、患者様の意志と希望による任意入院という入院形式で運営されています。 すべてが昨今話題の”静養病棟”や”ストレスケア病棟”である精神科病院はわが国ではまだ少数派に属します。
病院は、新宿区の東、早稲田の近くで、江戸の歴史と文化のなごりが残る牛込の地にあり、地下鉄やバスなどの交通の便は良い一方、落ち着いた静かな環境が保たれています。定床は180床で、そのうち約4割の73床が個室となっており、当院の大きな特色となっています。
当院では、精神神経系の病気全般にわたって診療を行っていますが、その中でも特に若年から高年までのうつ病や不安障害(神経症)などの入院と外来治療に力を入れています。
最近1年間の新入院患者様の内訳を見ますと、気分障害圏が70%、統合失調症圏が15%となっており、これは他の精神科病院に比べてうつ病圏の患者様の比率がかなり高く、このこともまた当院の大きな特色のひとつといえます。入院を担当する常勤の医師は広瀬徹也院長、稲田俊也副院長、橋本光則診療部長、山田康外来医長、小田英男リハビリテーション医長ほか計10名の常勤医師が主治医制で診療にあたっています。
医師の数は一般内科病院に近く、充実したきめの細かい診療を心がけています。また、看護体制は15:1看護および6:1看護補助の看護基準を採用して行き届いた 暖かい看護の実践に努力しています。
その結果、最近1年間に新しく入院された患者様の退院までの期間は1ヶ月以内が33%、3ヶ月以内で70%、6ヶ月以内で85%となっています。以前から長期間入院している患者様全体を含めた平均在院日数は5ヶ月以下で他の精神科病院と比べてかなり短いと言えましょう。
外来は、1日平均 88名で、常勤医師のほか非常勤の医師7名を加えて、活発な診療活動を展開しています。 この他外来においては、 復職支援プログラム(リワーク)を開設し、社会復帰へ向けて様々な取り組みを積極的に行っています。
なお、神経研究所の構内には、歴史と伝統のある(財)日本精神衛生会および日本芸術療法学会の事務局、なるこ会(ナルコレプシー患者会)の本部があり、それぞれ全国的な活動を行っております。

神経研究所 理事長
晴和病院院長 広瀬 徹也
略歴 
昭和36年 東京大学医学部卒業
昭和41年 大学院修了、躁うつ病の経過研究で、医学博士学位取得
昭和43年 日米科学協力事業・麻薬中毒研究班より6ヵ月間ニューヨークに派遣
昭和46年 晴和病院医長
昭和51年 帝京大学医学部精神科助教授
昭和62年 帝京大学医学部精神科教授
平成14年 帝京大学医学部定年退職
帝京大学名誉教授
晴和病院院長就任
平成19年 (財)神経研究所理事長
晴和病院院長~ 
日本うつ病学会名誉会員
国際感情障害学会アジア地域代表
日本精神衛生会理事長
日本社会精神医学会理事長  ほか

神経研究所 副所長
晴和病院副院長 稲田 俊也
略歴 
昭和59年 慶應義塾大学医学部卒業
慶應義塾大学病院精神神経科研修医
昭和60年 社会福祉法人桜ヶ丘保養院(現桜ヶ丘記念病院)
平成元年 米国ミシシッピ州立大学メディカルセンター
平成4年 国立精神・神経センター精神保健研究所研究員
平成6年 国立精神・神経センター精神保健研究所室長
米国ハーバード大学医学部精神科マックリーン病院に留学
平成14年 名古屋大学大学院医学系研究科精神生物学分野助教授
平成 17年 帝京大学ちば総合医療センターメンタルヘルス科教授
平成20年 (財)神経研究所 副所長
晴和病院副院長~ 
日本精神神経学会(専門医制度委員会指導医、精神科専門医認定試験合格)
日本臨床精神神経薬理学会(評議員、専門医、指導医)
日本老年精神医学会(評議員、専門医、指導医)
日本精神行動遺伝医学会(理事) ほか